金融用語解説集
GDP(Gross Domestic Product)
【発表機関】日本:内閣府経済社会総合研究所
米国:商務省経済分析局
【発表時期】日本:1次速報値=四半期終了後40日程度
2次速報値=さらに約1か月後
確報値=年度終了後約9か月後(12月中旬)
米国:速報値=四半期終了後翌月末
暫定値=さらに翌月末
確定値=さらに翌月末
日本語では国内総生産といい、国内で生産された付加価値の総和となっています。実質GDPと名目GDPを区別して分析する必要があり、実質GDPは物価変動の影響を除いたもので、名目GDPは物価変動計算前の数値となっています。
統計の見方としては実数よりも伸び率(成長率)が重要となり、一般的に成長率分析は実質GDPが用いられ、成長率の程度によって景気の良し悪しを見ます。また、成長率がマイナスとなった場合はマイナス成長と表され、欧米では一般的に二四半期連続でマイナス成長を記録した場合には、景気後退局面入りしたと判断されます。
米国のGDP統計は日本の統計よりもより細分化された統計となっています。
また、日本のGDP統計は四半期終了後の翌々月に速報値が発表されますが、米国の指標は翌月には速報値が発表されるため、注目度はより高くなっています。
ただし、改定値において日本はその誤差が比較的少ないですが、米国の場合は誤差が大きく出ることもある点には注意が必要です。
日米の違いについては、日本は季節調整前の数値もよく参考にされますが、米国の場合は基本的に季節調整後の数値を参考にすることが多いです。
GDPにおける項目としては、①個人消費支出、➁設備投資、③住宅投資、④在庫増減、⑤輸出入、⑥政府支出、に分けられます。
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