金融用語解説集
仕組債
一般的な債券には見られないような特性があります。
デリバティブ(スワップやオプション)が組み込まれた債券のことで、「デリバティブ+債券=仕組債」と考えることができます。1980年代頃から普及し始めました。
具体的な仕組みは、参考指標の対象となる株価などが、設定された範囲内の値動きであれば満期まで運用されますが、設定された水準以上に上昇した場合(ノックアウト判定)は早期償還となります。
満期償還、早期償還ともに額面100%が償還金として支払われます。設定された水準を一度でも下回り下落した場合はノックインと呼ばれ、その後も運用は続きますが、満期まで運用された場合でも、償還される際の償還金は額面の100%とは限りません。
これは、ノックインした場合の満期償還の条件として、満期償還額の判定日の株価が当初の株価以下の場合、償還金が額面より少ない金額が支払われることや、現物株式などで償還するという条件が設定されていることがあるからです。
一般的な債券に比べると金利が高いことが魅力のひとつですが、ノックイン後の満期償還時には、投資額を下回る金額や現物株式などで償還される可能性もあります。
仕組債は、特定の銘柄の株価、為替、株価指数などを参考指標としていて、その参考指数の変動により、償還日や償還される額、利率などが変わるものが多くなっています。
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